20代は新NISAよりも自己投資

20代の若い人は新NISA(というか積立投資)を毎月3万とか5万とかやることを考えるよりも前に、とにかく自分に投資することを考えた方が良い。

・毎月3万円を貯金したAさんの10年後:3万円×12ヶ月×10年=360万円の貯金
・毎月3万円を積立投資したBさんの10年後:上記に加え運用益が乗るのでおよそ520万円の貯金(運用利回り7%で計算)

この2人を比べればもちろんBさんの方が良い。が・・・

・毎月3万円を自己投資したCさんの10年後:AさんやBさんより年収は100万円以上高くなっててもおかしくない

年収で100万円の差があれば数百万円程度の預貯金の差など数年で追い抜ける。その後に始める積立投資であれば月々の拠出額はもっと大きな金額にできるので運用資産の成長速度も速い。20代で毎月3万円積み立てられる人は、30代になれば10万円かそれ以上の金額の積立ができる可能性が高いだろうから(根拠はないが)、積立速度で考えればこれも3倍以上のペースで資産形成ができることになる。

そもそも若い時の自分が将来の自分のために預貯金を作る(資産運用をする)というのは、将来年収が上がっているはずの自分から現在年収の低い自分が搾取されている・学習機会を奪われているということになる。とても非合理。

じゃあ自己投資って何やればいいの?ということで言えば・・・

・書籍で勉強
・有料のセミナー・勉強会・大学院(単科でも良い)で勉強
・社内外の尊敬できる人との食事
・留学
・英会話とかプログラミングスクールとか

パッと思いつくだけでもいろんな手段が考えられる。

知識や経験には投資と違って「暴落」「元本割れ」ということがなく、一方で機会が機会を呼ぶ「複利効果」が確実に存在する。ここに投資をコツコツ続けて「人材」として成長する期間を過ごすか、若いうちのなけなしの給料を投資に回すために人付き合いや勉強の場を避けて過ごすか、10年も経てば逆転不可能な差になる。

今後しばらくはインフレ社会になるだろうということを考えれば、今なら1万円で得られる機会が今後1.5倍や2倍かかるようになるかもしれない。この意味でも投資は早い方がいい。

他にも、副業などを通じて経験を蓄積することや、旅を通じて知見を広げることも、現職の仕事以外で自分を成長させることにつながる。副業はどちらかというとお金をもらう行為だが、時間を使うという意味で投資と考えて良いかもしれないし、入ってくるお金をさらに投資に回せるという意味で(内容にもよるが)有効だ。

また、若いうちは気にならないだろうが健康への投資もバカにできない。30代も半ばを過ぎると体にガッツリとガタがくる。若い頃に栄養・睡眠・運動を意識して生きていた人・運動の習慣のある人とそうでない人の差は、見た目にも内面にも取り返しのつかないレベルで蓄積する。僕の考えでは健康はお金で買える部分が大きいし、若いうちに投資した方がコスパが良い。健康的な食事や運動習慣づくりのための投資には、新NISAよりも数倍のリターンを期待していい。

個人的におすすめの投資は夜の会食だ。自社の顧客との食事ではうっかり営業成績につながる良い話になるかもしれないし、社内の先輩や上司との飲み会では仕事のコツを得られたり社内の重要人物とのパイプに繋がり仕事の成果を得やすくなる出会いがあるかもしれない。若手のうちは可愛がってもらえる場も多く、恥もかき放題(30を過ぎるとそうもいかなくなってくる)。学生時代の友人は数少ない利害関係のない仲間だが、業種や業界を跨いだインプットは自分を振り返るための客観視や相対化のために有効だ。

ということで、最大の投資である自己投資に若いうちは全力で行くのが心からおすすめ。

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