部下と競争しない

ライオンと小鳥。ライオンは小鳥と楽しく遊んでいるつもりだが、小鳥はもうぐったりしている・・・みたいなことが会社では平気で起こる。そのうちの典型的な事象が「部下と競争する上司」。以下に当てはまる人は「部下と競争」している。

・部下からの提案に対し、承認もなく普通にフィードバックする・・・思ってなくても「いいね!」「よく気づいたね!」「その観点はなかったな!」「提案ありがとう!」など承認を挟む。部下の提案なんて穴だらけなのは当然、上司がその穴を突くことが出来るのなんて当然、それをやっても自身の有能性の証明にはそもそもならない。やりたくなったらそれは自分の承認欲求が満たされていない・抑えられていない証拠。

・部下から指摘されたことに感情的・反射的に反応する・・・図星で反応するのはもちろん論外だが、「それは自分も気づいてて今対処してる途中だもんね」もダサい。言う必要がない。戦う場所を選ばずディフェンシブに対応する自分をちゃんとメタ認知したい。

・権限委譲しているはずなのに口を出す・・・一度任せたらなるべく口を出さず、結果で評価する。これは言うのは簡単だが実践は超絶ウルトラ難しい。でもやってしまうと部下は「任せるとか言いながら任せる気ないな、言われた通りにやっとこめんどくせえ」となって意味がない。とはいえ完全フリーウェイだと走りにくいのも部下の本音なので、フィードバックではなくフィードフォワードで「やっていいこと・いけないこと」「生み出してもらいたい成果」を明確に握る。出てきた結果に対して何か言うのは誰でも出来るが、これから生まれる事象について基準を設けるのは難しい。上司としてクリアすべき課題の1つ。

・部下が部下の部下に気持ちよく話している時に話題を奪う・・・部下の顔を潰している。そんなことをしなくても部下が部下の部下から慕われていればその上司は自動的にすごい人ってことになるので大丈夫。むしろ本来頑張るべきじゃないところで頑張ってしまうとイタい。すごい人は自分のことをすごいと言わない、というのは基本中の基本。

同レイヤーであれば積極的に喧嘩しても良いだろうが、パワーギャップのある部下と対峙する時には自分が思っている以上に重たい打撃が飛んでしまうことを理解すべき。心理的な距離は一度生まれるとなかなか埋まらず、その後の意思疎通にも社内の風通しにも強烈にマイナス。

自分の成果を一生懸命自分で話すのもカッコ悪すぎるのでやめる。大手サラリーマンにめちゃくちゃ多くて本当に痛々しい。

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