僕はコア資産(といってもそんな何億円も運用してるわけじゃないんだけど)については友人のPBにポートフォリオを組んでもらって管理している。サテライトとして自分の好き勝手に1000万円程度を売買できるのも、そのポートフォリオがあるから。今後は毎月30万円を新NISAで積み立てるのと、半年おきにリバランスする程度。
成長型のアセットアロケーションということで、現在のポートフォリオの中身はこんな感じ。
・国内株式:15.1%
・先進国株式:39.1%
・新興国株式:7.0%
・先進国債券:10.1%
・国内REIT:8.8%
・先進国REIT:10.4%
・金:9.5%
先進国株式が少し成長しすぎて若干オーバーウェイト、あとは金も伸びすぎていて、本当はもう少し国内株式と先進国債券に寄せてポートフォリオ組んでたはず。まあ誤差だけど。
で、プロに任せてポートを組むとこうなるんだけど、おそらく普通の個人投資家ってアセットアロケーションなんてほとんど考えてないし、株式以外にやってるとしても金をちょっと積み立ててるかどうかと米国利下げ前に債券買っておこうかなぐらいじゃないかと。僕みたいに株式も地域分散をしておき、さらに債券・不動産(REIT)・コモディティ(といっても金だけ)に分散するのってどんな意味があるのか?改めて考えてみた。
なんやかんやで攻めを一番の目的にするなら成長速度で言えば株式で、過去何十年と見れば7%以上成長しており一番パフォーマンスが良い。ネットバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど多々あるけど、それらは長期で見れば買い場になっただけで、一番成長しているのは株式。だから「取り崩さない前提」でいいのであれば、株に100%突っ込むので別に問題ないということになる。
が、一時的な事象でお金が急に入り用になることもある。家を買いたいとか引越ししたいとか、起業の資金が必要とかって話は自分の判断でタイミングはある程度調整できるけど、病気や離婚、失職、大災害などアンコントローラブルな事情もいつ発生するとも限らない。急にお金が必要になって運用資産を取り崩さないといけなくなったタイミングで、「〜ショック」みたいな世界同時株安なんかが重なってしまうとこれはイタイ。
だから、最低限の生活防衛資金をちゃんと確保するのは当然のこととしつつ、いつ何時取り崩しが必要になるかわからないということに備えるという意味で、株式と相関度の低い資産にある程度分散できているとより安心。それが債券であり不動産でありゴールド(金)であり。
また株式の中でもFANG+みたいな超攻撃型の(インデックスファンドですらないけど)成長率重視の投資に偏らせすぎず、新興国株式や日本株式などにある程度分散させておくことも一応できると良いのかもしれない(ただ過去の暴落局面を見ると結局全世界で同時に下げてるのでリスクヘッジには全くなってないように見えるけど)。
若い人ほど元手となる資産をまずは作るのにスピード重視で攻撃的にリスクを取ることが大事になるだろうし、債券などに分散してスピードを落としてるといつまで経っても前進している感じを得られないかもしれない。取り崩しの必要性がなければナントカショックがあって全面安になるようなことがあればむしろ買い向かうことで資産形成速度を上げることを考えた方がよく、株に100%全集中で全く問題ない。
一方で、年齢も多少いけば子どもの教育費や住宅関連などまとまった支出が発生する確率が上がるので少し防御力上げてもいいかもしれないし、50歳も過ぎれば病気リスクや介護関連のタイミングを読みづらい支出に備える意味でさらに分散を進めても良いかもしれない。退職金の運用ともなればもう何が起きても全体が目減りしないことが一番重要になる。年齢だけでなくその人のリスク許容動や何より資産形成の目的に応じて集中or分散の必要な度合いは大きく変わる。
僕に関して言えば、資産運用開始時点のことを思えば
・自分で事業をやっていてサラリーマンほどの安定性はない
・手元の資金は平均よりは多少余力あり
・30代後半で既婚、そろそろ子ども作ろうかと考えていたところ
という事情をプロの友人がちゃんと加味して現在のポートフォリオを組んでくれた(しかも時期的分散も施して2年かけて現在の分散を完了した)。ありがたい。
少し周りが見えてきた・思考の材料も増えてきた今となっては、もう少しこのアセットアロケーションについてアクティブに彼と話してみても良いかもしれない。
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